魔法の弾丸


ドラマで話題となった「ペニシリン」は、選択毒性に優れた薬剤といわれています。

 

選択毒性とは?
ある種の病原菌や癌細胞などには強い毒性をもち、ヒトの身体にはほとんど毒性を示さない性質のこと。

選択毒性をもつ化合物を「魔法の弾丸」ともいう。


『図解雑学 毒の科学』 (2004年) 74頁 ㈱ナツメ社
日本薬科大学教授 船山信次

 

ペニシリンは抗がん剤と比較して、決定的に優れている点が二つあります。

後者が、劇薬、毒薬の投与を正当化しうる要素として、重視されるべきは当然です。


細菌の細胞は、人体などの動物細胞と異なって、植物細胞に似ており、細胞壁という、特別に丈夫な保護皮膜で被われている。
ところが、ペニシリンは細菌の細胞壁の合成を阻害する特別な毒である。
ペニシリンが作用すると、細胞壁ができないため、浸透圧によって水が細菌の細胞内へ浸入していき、やがて、細菌は水ぶくれになって崩壊し、死んでしまう。
(中略)
しかし、人体の細胞には細胞壁がないから、ペニシリンがまったく影響しない。


『毒物雑学事典 ヘビ毒から発ガン物質まで』 (1984年)
102頁 講談社
医学博士 大木幸介

 

ところで、船山信次さんの書籍から引用した文章に、「癌細胞などには強い毒性をもち、ヒトの身体にはほとんど毒性を示さない性質」、とありますが、この性質を有する抗がん剤が分子標的薬を指すと解釈する事に、異論はないと思います。
しかし、分子標的薬の投与が攻撃対象を増加させる原因となるのであれば、「魔法の弾丸」としての条件を満たしません。
分子標的薬の添付文書には、強度の炎症を引き起こす事を示唆する記載が目立ちます。
発癌リスクの回避を望む患者さんを思いやるなら、分子標的薬は発癌プロモーターなのか、検証が必要です。

また、発癌性の無い薬剤なら、腫瘍縮小効果を期待できません。
イギリスの高名な癌学者の言葉です。

 

「制癌剤には発癌性があり、その逆も成り立つ」
アレキサンダー・ハドウ

 

製薬会社は分子標的薬の中期発がん性試験を実施しなさい!
( -д-)ノ トニカクジッシシロー

医師は分子標的薬の発癌リスクを患者に説明しなさい!
o(*≧д≦)o

 


推進派への反論血液毒性