説明義務の範囲


当サイトが、がん専門医の説明義務違反を明らかにする目的で、開設した事は既に述べたとおりです。
しかしそもそも、抗がん剤の発癌リスクが、説明義務の範囲に含まれるのかという、ご指摘もあろうかと思います。
これについて、国立がんセンターに所属するがん治療の権威、小林幸夫さんが見解を述べられております。

 

二次発がんの予防と対策

現時点では,抗がん剤の副作用として二次発がんは防げない要素があることを患者様にお話しする必要があります
二次性白血病を発症しやすい腫瘍は,ホジキン病,多発性骨髄腫,非ホジキンリンパ腫,慢性リンパ性白血病,乳がん,卵巣がんなどで,長期的な観察が必要です。


『がんの化学療法と看護 No.15』
がん化学療法と症状管理⑫ 性機能障害・二次発がん 6頁
小林幸夫(国立がんセンター中央病院内科血液グループ)
提供:ブリストル・マイヤーズ㈱
企画・発行:株式会社 協和企画
コード:CN/06-09/0015/08-09
2006年9月作成

 

私は、小林幸夫さんのような医師が、高く評価される事を望みます。
このタブーに触れる医療関係者は極めて少数です。
化学療法が勧められる際、これが実行されれば、これまで以上に医療側と患者側との話し合いが活発に行われるようになり、建設的な意見も出てくるでしょう。
患者さんが後から知ってショックを受けるような情報は、説明義務に含まれるのが当然です。


現在、どれほどの説明義務違反が存在するのか、医療側から明らかにする活動が開始されるべきです。
そして、説明義務を怠った医師には、医療業務に支障を与えない範囲で、患者側が望む何らかのペナルティを負って頂かねばなりません。
そのペナルティは、患者側が許容するなら、たった一言の謝罪でもよいのです。


患者さん本人に説明する事が適切でない場合は、ご家族に報告すべきでしょう。
患者側から指摘される前に、話し合いが行われる事を望みます。

 


医の倫理説明と同意