医の倫理


がん専門医の方々が豊富な医療知識を有し、高度な医療技術を習得したエリートである事を、私たち患者側で否定する方はほとんどいないと思います。
しかし、当サイトで繰り返し批判している、説明義務違反がそうであるように、道徳が置き去りにされています。
医師免許をとりたての頃は、高い志を抱いておられたはずです。
今一度初心にかえり、声明、宣言を思い出して頂く事を望みます。

医の倫理に関する宣言文として、ジュネーブ宣言があります。


・私は,良心と尊厳をもって私の専門職を実践する。

・私の患者の健康を私の第一の関心事とする。

・私は,私の医師としての職責と患者との間に,年齢,疾病や障害,信条,民族的起源,ジェンダー,国籍,所属政治団体,人種,性的オリエンテーション,或は,社会的地位といった事がらの配慮が介在することを容認しない。

・私は,たとえいかなる脅迫があろうと,生命の始まりから人命を最大限に尊重し続ける。
また,人間性の法理に反して医学の知識を用いることはしない。


WMA ジュネーブ宣言 1994年9月 抜粋

 

医の倫理に関する国際的な規定として、医の国際倫理綱領があります。

 

医師は、その専門職としての判断を行うにあたり、その判断は個人的利益や、不当な差別によって左右されてはならない。

医師は、人間の尊厳に対する共感と尊敬の念をもって、十分な専門的・道徳的独立性により、適切な医療の提供に献身すべきである。

医師は、患者や同僚医師を誠実に扱い、倫理に反する医療を行ったり、能力に欠陥があったり、詐欺やごまかしを働いている医師を適切な機関に通報すべきである。

医師は、患者を紹介したり、特定の医薬製品を処方したりするだけのために金銭的利益やその他報奨金を受け取ってはならない。

医師は、医療の提供に際して、患者の最善の利益のために行動すべきである。

医師は、現在診療している患者と性的関係、または虐待的・搾取的な関係をもってはならない。


WMA 医の国際倫理綱領 2006年10月 抜粋

 

声明、宣言を遵守する事は、医師にとっての義務であるはずです。
また、それは患者さんにとっての権利にも繋がります。
少なくともがん治療に関しては、患者さんの権利が十分に保障されているとは言い難い状況です。
不都合な事実であっても、患者さんには知る権利があります。
医師にとって最優先すべきは、「患者の幸福」であり、その実現の為にこそ、全力が注がれるべきです。

 


緩和ケア説明義務の範囲